Kosshi を Product Hunt に出してみたら結構いいことがあった
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Kosshi を Product Hunt に出しました。
リリースしてから2ヶ月ほど経って、日本ではだんだんと使ってもらえるようになってきたのですが、日本以外の人にほとんど使ってもらえていない、というのが今の課題でした。
理由を冷静に並べてみると、まあそりゃそうだよね、という感じです。 SNS はほぼ日本語だけで、英語のコミュニティでは何も言っていない。AppStore の検索も英語だとほぼヒットしないし、英語版サイトに至っては Google にすらインデックスされていない状態でした。海外のユーザーから見たら、そもそも存在を知る手段がなかったわけです。
という状況で、Product Hunt に出してみたら思ったよりも反応がありました。ここでは upvote によって毎日その日のプロダクトの投票が行われるのですが、Kosshi は 10 番目になりました。けっこう健闘したんじゃないでしょうか?(と思っていいんですよね・・?)

アウトライナーってヘビーに使ってよさが分かるみたいな道具なので、なかなか知らない人向けに伝えるのは難しいと、勝手に諦めていました。それに、自分自身に大きな発信力があるわけでもないので、ほぼオーガニックに、製品の実力だけで真剣勝負しているような状況でもあります。
それでも思いのほか反応があったということは、思っていたよりアウトライナーって認知されているプロダクトということなのだろうか・・・?
あるいは、Product Hunt のような新しいものばかり並ぶ場では、Kosshi は相対的にかなり保守的な機能セットのプロダクトではあるので、その対比の影響かもしれないです。
こうなると分かっていれば、スクリーンショットのサムネをこの前作った新しいやつにしたり、アウトライナーとは何かをもうちょっと説明したりする工夫を入れておけばよかったですね。
一方で、「あなたのサイトはまだまだ甘い」みたいな SEO 業者からのスパムメールがひっきりなしに届くようになってしまったという副作用もありました。Product Hunt のランキングを定点観測する商売もあるみたいです。
僕はこう見えてもキャリアの結構な期間は検索エンジニアで、検索システムの内部から詳しいです。超大規模サービスの SEO の仕事もやったこともあります。なので、僕に対して教えてやろうなんざ100年早いって話なわけです。まあ、前述の通り1週間前まで Google 検索にインデックスされていない状況ではあったのですが・・・
その合間に、本気でアウトライナーを探していたんだな、と分かるような、ものすごく踏み込んだ内容の問い合わせが届きました。数で言えば決して多くはないのですが、こういう濃度の高い方にちゃんと見つけてもらえたのは、自分にとってはかなり大きな手応えでした。Kosshi は結構手の込んだことをやっているので、そういう方には気づいてもらえた、ということなのかなとも思います。
なんだかんだ、出してよかったですね。
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